太公望のわくわく 釣ってきました

2年連続の爆釣なるか 東京湾のマダコ 伝統の手釣り 指先で乗りを察知せよ

西へ東へ、海へ川へと旅して釣りする太公望たちの奮闘記です。魚との知恵比べ、釣った魚で一杯……。目的は人それぞれながら、闘いの後の心地よい疲労と旅情は格別。今回は、朝日新聞の西田健作記者が、東京湾へマダコ釣りに。昨年の爆釣の記憶も新しく、今年も豊漁を期待して船に乗り込みましたが……。

【動画】「手釣り」でタコ釣り

2019年のタコ釣り記事<東京湾にタコが湧く、餌木で誘ってひっかけろ! 千葉県浦安市>はこちら

コロナ対策 船を増やして分乗

マダコ釣りの夏がやってきました。昨年の東京湾は堤防からでも釣れるほどマダコが湧いて盛り上がりましたが、どうやら今年も好調のようです。新型コロナウイルス感染症の第2波が気がかりな毎日ですが、7月上旬、遊漁船に乗ってタコ釣りを楽しんできました。

お世話になったのは、私の地元?千葉県浦安市の船宿「吉野屋」さん。釣友の谷口俊二さんが付き合ってくれました。吉野屋さんではマスク着用を呼びかけていて、釣り人の間隔を空けるために、3隻に分乗しての出船となりました。

タコの釣り方は、伝統の「手釣り」と「餌木(えぎ)タコ」の2種類があります。東京湾では「手釣り」がほとんどだったのですが、この数年は「餌木タコ」が急速に増えています。

羽田沖、まずは「餌木タコ」から

2年連続の爆釣なるか 東京湾のマダコ 伝統の手釣り 指先で乗りを察知せよ

この日の天気は荒れ模様に。まずは羽田沖に向かう

この日は風が強く、波も高め。船はしぶきを上げながら、羽田空港沖に向かいます。30分ほどでポイントに到着。さて、どちらの釣り方にしようかな。まずは「餌木タコ」でやってみることにしました。

2年連続の爆釣なるか 東京湾のマダコ 伝統の手釣り 指先で乗りを察知せよ

「餌木タコ」の仕掛け。どんな飾りにするかは釣り人次第

「餌木タコ」は、竿(さお)とリールを使い、エビの形をしたプラスチック製のルアー(餌木)でタコを誘います。利点は、竿先の弾力を生かして餌木を遠くまで投げられること。タコは堤防の際にいることが多いので、そこをピンポイントで狙うことができるんです。餌木が着底したら、竿先を小刻みにシェイク。餌木を踊らせてタコが抱きつくのを待ちます。

2年連続の爆釣なるか 東京湾のマダコ 伝統の手釣り 指先で乗りを察知せよ

釣友の谷口俊二さんは「手釣り」でタコをかける

開始から20分ほど経ったでしょうか。シェイクする手がぬたっと重くなりました。タコが足(触手)で餌木を触っているみたい。でも、ここであわててはだめ。タコが餌木にしっかりと抱きつくまで待つのがコツです。1、2、3、4、5。5秒数えてから竿先を持ち上げると、ズンッと重い手応えがありました。海面に姿を現したのは、頭(正確には胴体)がテニスボールほどのタコ。この時期なら標準サイズの500グラム。すぐに釣れたので、やっぱり今年のタコもいいみたいです。

2年連続の爆釣なるか 東京湾のマダコ 伝統の手釣り 指先で乗りを察知せよ

今季もタコは絶好調。サイズもいい

袖ケ浦沖、初の「手釣り」挑戦

同じ場所で釣りすぎるとタコがいなくなってしまうので、しばらくして船は東京湾を横断して千葉県の袖ケ浦沖に向かいます。ここでもポツリ、ポツリとタコが釣り上げられていきました。でも、ここは根が荒く、大事な「餌木」が引っかかって外れなくなることが多くなりました。プラスチックの海洋汚染が問題視されるなか、餌木のロストは後味がよくありません。

私は「餌木タコ」をあきらめて、根掛かりしにくい伝統の「手釣り」を試してみることにしました。

「手釣り」は、渋糸という太い糸の先に、冷凍のカニをしばったテンヤ(針とおもりが一体化したもの)を結び、それを底に落としてタコを誘います。テンヤは餌木より大きく、針も太いので、海底でひっかかりにくいんです。

2年連続の爆釣なるか 東京湾のマダコ 伝統の手釣り 指先で乗りを察知せよ

「手釣り」のテンヤ。カニは白色が目立つので裏返しにつける

水深は10メートルほど。釣り方は、人さし指に糸をかけて、ひたすら小さく小突くだけ。実は「手釣り」は初めてで、竿もリールも使わないし面白いのか?と半信半疑でした。でも、やってみるとこれが面白いんです。

コツコツ、コツコツ。小突きを入れる単純作業をひたすら続けていると、突然、人さし指にじわっとした重みが伝わってきました。でも、「餌木タコ」と同じように、ここで合わせてはだめなはず。タコがテンヤの上に覆い被さってカニを食べようとするまで待たないと、大きな針がタコの胴体に刺さりません。

1、2、3、4、5、6……。餌木の倍の10秒まで数えてから、今だ!と糸をたぐると、途中でタコの重みが無くなってしまいました。どうやら掛け損じたようです。次もスカッ。なぜだ。

船長のアドバイスでコツをつかむと……

見かねた船長さんが「糸をたぐっているようではだめ。シュッと鳴るぐらいの勢いで糸を持ち上げないと、針が刺さらないよ」。

言われてみれば、その通りです。海中を想像すると、タコは吸盤を使ってテンヤに抱きつき、足の根元にある口でカニを食べようとしているはず。足の吸盤がずれるぐらいの強い合わせを入れないと、テンヤの最後尾にある針がタコに刺さりません。途中で軽くなってしまうのは、異変に気づいたタコがテンヤを離すからでしょう。

次こそは。しばらく小突いていると、またも、ぬたっと重くなりました。このチャンスを逃してなるものか。気持ちを落ち着かせ、船べりから身を乗り出して一気に糸を持ち上げると、これまでにないずしんとした重みが伝わってきました。乗った! 海面から姿を現したのは、1キロオーバー、この日一番のタコでした。

2年連続の爆釣なるか 東京湾のマダコ 伝統の手釣り 指先で乗りを察知せよ

筆者も「手釣り」で1キロオーバーのタコを釣り上げた

結局、この日の釣果は、タコの足と同じ数の8杯。例年なら2~3杯釣れるかどうかという釣りですから、大満足の釣果となりました。

刺し身にタコめし、マリネにキムチ

2年連続の爆釣なるか 東京湾のマダコ 伝統の手釣り 指先で乗りを察知せよ

マダコはゆでると足が丸くなる

持ち帰ったタコは、塩もみをして汚れをとり、1分ほど煮てゆでダコに。刺し身、タコめし、マリネ、タコキムチ……。タコは冷凍しても味が落ちないので、わが家の食卓はしばらくタコに困りません。

2年連続の爆釣なるか 東京湾のマダコ 伝統の手釣り 指先で乗りを察知せよ

ゆでたタコの刺し身


2年連続の爆釣なるか 東京湾のマダコ 伝統の手釣り 指先で乗りを察知せよ

タコのマリネとタコめし

タコはひと潮ごとに大きくなるので、8月なら1キロオーバーが狙えます。伝統の「手釣り」なら、竿もリールも必要なし。道具は借りられるので、クーラーボックス一つで楽しめます。この夏の釣り入門にもお勧めですよ。

船宿「吉野屋」
https://www.funayado-yoshinoya.com/

2019年のタコ釣り記事<東京湾にタコが湧く、餌木で誘ってひっかけろ! 千葉県浦安市>はこちら

PROFILE

  • 釣り大好きライター陣

    安田明彦、猪俣博史、西田健作、石田知之、木村俊一

  • 西田健作

    朝日新聞記者
    1971年、神奈川県茅ケ崎市生まれ。15年ほど前に千葉県浦安市に引っ越し、ディズニーランドのすぐ近くで魚が釣れることを知り、釣りにはまる。朝日新聞社では文化くらし報道部で宗教?歴史?美術担当。2020年4月から7年ぶりに管理職(デスク)から現場の記者に戻ってはりきる一方で、相変わらず週末の釣りにのめり込んでいる。

アユの友釣りで大物を狙え! 滋賀県高島市の安曇川

一覧へ戻る

グレ、ヒラマサ……完全フカセ釣りで高級魚を狙え 京都府京丹後市

RECOMMENDおすすめの記事

国产 日本 欧美 亚洲 日韩/亚洲手机在线人成视频/经典三级/人妻 熟女 有码 中文