発達凸凹の子の中学受験

聞こえ方、見え方……感覚の違いで日常生活に支障 困難減らすには周囲の理解が不可欠

2020.10.16

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なないお
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この春、自閉症スペクトラムの息子が兵庫県の名門?灘中学校に合格したものの、地元の公立中高一貫校に進学したブロガーのなないおさん。発達凸凹の子どもたちの子育てについてつづります。

感覚に大きな違い 日常生活の大きな支障に

発達障害は生まれつきの脳のタイプの違いと言われています。日々の困難の大きな原因となっているものが、感覚の違いです。

例えばうちの息子の場合、聴力には問題がなくても、雑音の中から必要な音を聞きとる選択聴取というものがほぼできません。カクテルパーティー効果といって、多くの人は周りがにぎやかな中にいても自分の聞き取りたい音をチョイスして聞き取ることができます。それがうまくできないために全ての音が同じように耳に入ってしまい、必要な声を聞き取れないのです。学校では周りがにぎやかなだと先生の指示が聞き取れず、グループでの話し合いなどは誰がしゃべっているのかもわかりません。街の雑踏の中では電話で話すことも困難です。

これは聴覚情報処理障害と呼ばれるもので、聴覚過敏とは違うものですが、息子は軽い聴覚過敏も持っており、苦手な音があると耐えられず、その場から逃げ出してしまうこともありました。自閉症のお子さんがよく耳塞ぎをしていたりするのは、この聴覚過敏のためです。多くの人がなんとも思わないような音も耐えられないほどの苦痛になってしまいます。黒板やすりガラスを爪でひっかく音が苦手な方は多くいらっしゃいますよね。そんな音が日常にあふれているようなものなのです。

耳から聞こえる音に対してだけでなく、この感覚過敏はあらゆるものに表れてきます。どれに過敏か、または逆に鈍麻かは、個人差が大きくあります。聴覚、視覚、嗅覚(きゅうかく)、味覚、触覚、固有覚、前庭覚……これらの感覚の違いは、実は発達障害がない人にも個人差はあるものの存在し、みんなが同じように感じているわけではありません。ただその違いがとても大きく、発達障害がある人の多くは日常生活に支障が出てしまうのです。

なないおさんコラム⑦感覚過敏

視覚に関しては、日常の光がとてもまぶしくてストレスに感じてしまったり、見え方自体が少し違ったりするケースもあります。これは過敏ではないのですが、うちの子どもたちは目の前にある物でもなかなか探すことはできません。娘が言うにはたくさんの物があるとただの平面のごちゃごちゃにしか見えず、ADHD治療薬を飲むと、それが立体に見え、物が探しやすくなるそうです。本来立体なのですが、注意力が関係しているのか、そこから情報をチョイスしにくいのかもしれません。

嗅覚の過敏は息子と私自身にあり、他の人がなんとも思わない匂いを感じ取ってしまい、耐えられないことがあります。

息子は触覚に激しい過敏があり、着るものにいつも苦労をしています。普段の服は本人を連れて行って着られる感触かどうか確認するのですが、パンツを買い替える時は試着ができないので困りました。色々なタイプのものを何十枚と買ってきたのに、あれもこれも耐えられずダメ。やっと見つけた着られる下着を今はまとめて買っています。服も季節ごとに何種類か用意しても、結局毎日気に入った同じものしか着ません。好みの問題ではなく、「NG」の物が耐えられないのです。

パンツ探しをあれこれやっていた時に、塾のテストが極端に落ちたことがありました。本人に聞くとパンツの感触が気持ち悪くて全く集中できなかったそうです。私も息子ほどではないですが、感触の合わない服を着るとじんましんが出てしまうので、着るものの肌触りには気をつけています。なんでもOKというわけにはいきません。

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